猫ってもふもふを身にまとっていて抱きしめたくなります。でも冬は温かそうだけど、夏は暑くないんですかね?疑問に思った事ありませんか?
実は猫も、私達が季節によって衣替えをするように毛で体温調節をしているんです。これは知っている人が多そうですね!
では猫が衣替えってどのようにしているのでしょうか?なんとなく「毛が生え変わって…」というイメージの方が多いのではないかと思います。
ふわふわで抱きしめたくなるような猫の毛はどんな構造をしているのか気になりませんか?
この記事では猫の被毛の構成とその役割までまとめて解説していきます!
被毛の役割

猫の被毛には「体温調節」と「ダメージから身を守る」という役割の他にも、「コミュニケーションやストレス緩和」も担っています。
年に2回換毛期があり、夏には被毛が抜ける事で涼しく、冬は寒さに耐えられるように毛が密に生えてきます。
しかし室内飼いの猫は環境が外とは違い快適なので年中換毛していることが多く、毛づくろいをすることで熱を気化させて体温調節をします。
また、多頭飼いの場合は毛づくろいをし合うことがコミュニケーションになっていて、母猫が子猫を舐めることで安心感を与える行動と同じように自分で落ち着くためやストレス軽減のためにもなると言われています。
ダブルコートとは

オーバーコート
長く張りのある硬めの毛質です。物理的な刺激から保護する、水をはじく、光を遮るような役割があります。
オーバーコートの他に、「保護毛」「ガードヘア」「トップコート」「上毛」などと言われることもあります。
オーバーコートは1つの毛穴から2~5本ずつ生えています。
※ちなみに人間の髪の毛は1つの毛穴から2.3本です。
アンダーコート
密度が高く下毛とも言われるアンダーコートは2種類あります。
〇オーンヘア…粗めで毛先が太く長めの毛質
〇ダウンヘア…柔らかく短めの毛質
アンダーコートは1つの毛穴から5~20本ずつ生えていて、換毛期にたくさん抜けるのはこのアンダーコートです。
ダブルコートとは、「オーバーコート」と「アンダーコート」で構成されているものをいいます。
代表的な猫種は長毛種ではノルウェージャン・フォレストキャット、ラグドールなどで、短毛種ではアメリカンショートヘア、ロシアンブルーなどがいます。
シングルコートとは

オーバーコートかアンダーコートのどちらかで構成されているのをシングルコートといいます。
換毛期がないですが毛は抜けないわけではないので、年中少量ずつ抜けるという特徴を持っています。
しかし、アンダーコートのみで構成されているシングルコートの猫種は抜け毛の量が多くなると言われています。
代表的な猫種は長毛種ではメインクーン、短毛種ではベンガル、シャムなどがいます。
シングルコートの猫のお手入れの注意点
シングルコートは換毛期がないとお伝えしましたが、ブラッシングは必要です。
年中少量ずつ抜けているので、ブラッシングをしないと抜けた毛が絡まって毛玉になってしまいます。
とはいってもダブルコートの猫ちゃんと同じようにブラッシングをするのはやりすぎてしまう場合があるので、あまり時間をかけず全体的にささっとブラシを通してあげましょう。
また、シングルコートの猫種は元々寒くない地域でできた猫種であることが多く、寒さに弱いので室温に気をつけてあげましょう。年中気温差のないように冷暖房を調節してあげる必要があります。
【トリプルコート】
サイベリアンという猫種はアンダーコートよりも短い毛の層があり、トリプルコート(三重構造)だと言われています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は【猫の毛の構造】について解説しました!
猫を飼う時に「この子はダブルコートだろうか?」なんて考える人は少ないかと思いますが、お世話をするうえでは大事なポイントでもあるので、お迎えした猫ちゃんの毛の生え方を理解してブラッシングの頻度などをブリーダーやショップ店員に相談してみるのもいいと思います♪
毛玉ができてしまっては解消するのも大変ですし、猫ちゃんも不快な思いをしまうのでちゃんとお手入れをしてもふもふを維持して抱きしめさせてもらいましょう!
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